小林麻央さんの乳がんから学ぶこと. 危険な習慣はお酒, 喫煙, あと2つ
小林麻央さんの乳がん報道後、
乳がんのリスクが
色々といわれています。
なかでも2つ
アルコールの大量摂取と
タバコは確実に
乳がんのリスクファクターです。
あと2つは
夜勤と乳製品です。
順にみていくと
夜勤と乳がんリスクに関しては
以下の総論をもとにしました。
Megdal, SP, Kroenke, CH, Laden, F, Pukkala, E, & Schernhammer, ES. (2005). Night work and breast cancer risk: a systematic review and meta-analysis.
Eur J Cancer, 41(13), 2023-32,
アメリカ・カリフォルニア、ボストン、
フィンランドと
オーストリアの合同研究です。
対象期間は
1960年1月から 2005年月までです。
13の研究論文を元にしています。
内訳として7つの研究は
キャビンアテンダントを
対象としています。
6つの研究は
看護師や
その他の夜中に働く
職業の方を対象にしています。
結果は、
夜勤と乳がんは関連ありです。
つまり
夜に働く頻度が多ければ多いほど、
乳がんのリスクが上がります。
数値では比率が1.48で
95% の信頼度で,
1.36–1.61の関連がありです。,
論文では
今後は出産回数や
食事内容などを
考慮する必要ありと考察されています。
ついで
乳製品と乳がんとの関連です。
とくに閉経後の女性では
乳製品を多くとる人ほど
乳がんになりやすい傾向が
あるといわれています。
少し視点を変えて
1950年代から
2010年までの
乳および乳製品の生産量を
示したのが下のグラフです。
1950年代とくらべて
乳製品の生産量は
約4倍も増加しています。
一方、
下のグラフが
乳がんの患者数と死亡率です。
引用先は以下です。
患者数も死亡数も右肩上がりです。
注目する点として
乳製品の生産量は1996年を
ピークとしているのに対して、
乳がんの罹患率や死亡数は
かなり増加傾向を示しています。
つまり、
乳製品の消費だけでは
説明がつきません。
しかし
大切なこととして
ちょうど乳製品のピークの頃に
生まれた子供たちが
今 20,30代、40代です。
この年齢がもっとも
乳がんになりやすい年頃です。
データを元にして考えると
私は
乳製品は乳がんのリスクファクターの
一つと言えると思います。
今後
乳がんの患者数が増え続けるのか
横ばいになるのかを
自分の目で確かめて
私たち一人一人が
判断しましょう。
がん患者さんが減りますように!